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下肢静脈瘤の症状とは?初期サインからセルフチェック・受診の目安まで

夕方になると足がむくむ、ふくらはぎが重だるい、血管がぼこぼこと浮いて見える――こうした足の変化に「もしかして下肢静脈瘤かもしれない」と不安を感じる方は少なくありません。下肢静脈瘤は珍しい病気ではなく、立ち仕事や妊娠・出産、加齢などをきっかけに、多くの方に起こりうる身近な症状です。この記事では、下肢静脈瘤の初期に現れるサインから、進行したときの皮膚の変化、ご自身でできるセルフチェックと受診の目安までを順に見ていきましょう。気になる足の不調が受診の必要なものかどうかを見分ける手がかりにしていただければと思います。

下肢静脈瘤とは?主な症状の全体像

下肢静脈瘤は、足の静脈にある弁(血液の逆流を防ぐ扉のような仕組み)がうまく閉じなくなり、血液が心臓へ戻りにくくなり、足にたまることで生じる病気です。血液がたまると静脈の内側の圧が高まり、血管が広がったり、こぶのように膨らんで見えたりします。これが「瘤(こぶ)」と呼ばれる理由です。

症状は見た目の変化だけではありません。足の重だるさ、むくみ、夜間のこむら返り、皮膚のかゆみなど、日常の不快感として現れることも多くみられます。命に直結する病気ではないとされていますが、放置すると少しずつ進行し、皮膚の変化につながることもあります。まずは、どのような症状が初期に出やすいのかを見ていきましょう。

下肢静脈瘤の初期症状に現れるサイン

初期の下肢静脈瘤は、はっきりとしたこぶが出る前に、足に違和感を感じることがあります。次のような症状が続くときは、静脈の血流に負担がかかっていて、下肢静脈瘤の初期症状のサインの可能性があります。

血管の見た目の変化

ふくらはぎや太ももの内側、ひざの裏などに、青紫色の血管が透けて見えたり、細い血管がクモの巣のように広がって見えたりすることがあります。初期は細い血管の変化が中心で、進行すると太い血管がぼこぼこと盛り上がって触れるようになる場合があります。左右の足を見比べて、片方だけ血管が目立つときは変化に気づきやすいポイントです。

むくみ・だるさ・重さ

朝は気にならないのに、夕方になると靴下の跡がくっきり残る、ふくらはぎがぱんぱんに張る、といったむくみは代表的な症状のひとつです。長時間立っていたり座っていたりした日に強くなり、休むと軽くなる傾向があります。だるさや重さが慢性的に続く場合は、静脈に血液がたまりやすくなっている可能性を考えておくとよいでしょう。

こむら返り・かゆみ

夜間や明け方にふくらはぎがつる「こむら返り」を繰り返す、足の皮膚がむずむずしてかゆい、といった症状が出ることもあります。これらは一見すると静脈の病気と結びつきにくいため見過ごされがちですが、むくみや血管の変化を伴うときは、下肢静脈瘤の症状の一部として現れている場合があります。

下肢静脈瘤の種類による症状の違い

下肢静脈瘤は膨らむ血管の太さや場所によっていくつかの種類に分かれ、見た目や気になる症状も異なります。

太い血管がふくらむタイプ

足の付け根から続く太い静脈(伏在静脈)の弁がはたらかなくなって起こるタイプで、ふくらはぎや太ももにこぶ状の膨らみがはっきり出ます。むくみやだるさ、こむら返りなどの自覚症状を伴いやすく、進行すると皮膚の変化につながることもあるため、治療の対象になりやすいのが特徴です。

細い血管が広がるタイプ

皮膚の表面に赤紫色や青色の細い血管が透けて見える「クモの巣状」「網目状」と呼ばれるタイプです。太い血管のような膨らみは少なく、痛みなどの自覚症状が軽いことが多いものの、見た目が気になって相談される方もいます。まれに太い血管の逆流が隠れている場合もあるため、検査で状態を確かめておくと安心です。

下肢静脈瘤を放置すると進行する症状

下肢静脈瘤はゆっくり進む病気で、初期のむくみやだるさの段階を過ぎると、皮膚そのものに変化が現れることがあります。すべての方が重症化するわけではありませんが、血流の滞りが長く続くほど皮膚の負担が積み重なりやすくなります。

皮膚の色素沈着・湿疹

足首の内側あたりの皮膚が茶色っぽく変色したり、かゆみを伴う湿疹が出たりすることがあります。これは血液の成分が皮膚の下にしみ出して色素として残るために起こる変化です。足の茶色いシミが気になる方は、足の茶色いシミと静脈の関係についての解説もあわせてご覧ください。

皮膚炎・潰瘍

色素沈着がさらに進むと、皮膚が硬くなったり、乾燥して荒れやすくなったりします。ひどくなると、わずかな傷が治りにくくなり、皮膚がえぐれる潰瘍に至ることもあります。ここまで進む前に対処することが望ましいため、皮膚の変化に気づいた段階で相談されることをおすすめします。

血栓に関する注意

まれに、膨らんだ静脈の中で血液が固まって「血栓」ができ、赤みや痛み、しこりを伴う炎症を起こすことがあります。急に強い痛みや腫れが出た場合は、そのままにせず早めにご相談ください。状態を確認したうえで必要な対応をご案内します。

下肢静脈瘤の症状をセルフチェックする方法

ご自身の足の状態が下肢静脈瘤に当てはまるかどうか、次の項目でおおまかに確認できます。あくまで受診前の目安であり、診断に代わるものではありませんが、当てはまる数が多い方は当院へご相談ください。

  • 血管がぼこぼこ、または青紫色に浮いて見える
  • 夕方になると足がむくむ・重だるい
  • 夜間や明け方にこむら返りを起こしやすい
  • 足のかゆみや皮膚の変色がある
  • 立ち仕事や座りっぱなしの時間が長い
  • 妊娠・出産をきっかけに血管が目立ち始めた

いくつも当てはまる場合でも、必ずしも治療が必要とは限りません。まずは症状の程度と血管の状態を正しく把握することが第一歩になります。

どんな症状が出たら受診すべき?診断と検査

血管の膨らみが目立ってきた、むくみやだるさが毎日続く、皮膚に色素沈着や湿疹が出てきた――こうした症状があるときは、一度受診して状態を確かめておくと安心です。とくに皮膚の変化や強い痛みがある場合は、進行のサインである可能性があるため、早めのご相談をおすすめします。

診断では、まず問診と視診で気になる部位を確認し、超音波エコー検査で血液の逆流や血管の太さを詳しく調べます。エコー検査は体に負担がなく、痛みもありません。当院では初診時に全例でエコー検査を行い、どの血管にどの程度の逆流があるかを見極めたうえで、本当に治療が必要な状態かどうかを丁寧にご説明しています。

下肢静脈瘤の症状をやわらげるセルフケアと治療法

下肢静脈瘤の症状は、生活の工夫と医療の両面から対応できます。軽い段階ではセルフケアで負担を減らし、逆流がはっきりしている場合は血管内の治療を検討する、という流れが一般的です。

日常でできるセルフケア

長時間同じ姿勢を続けないこと、ふくらはぎの筋肉を使うために歩く習慣をつけること、就寝時に足を少し高くすることなどが、血液を心臓へ戻す助けになります。医療用の弾性ストッキングで足を適度に圧迫する方法も、むくみやだるさをやわらげる目的で用いられます。ただしセルフケアは症状の緩和が中心で、逆流そのものを元に戻すものではない点には注意が必要です。

血管内の治療(保険適用)

逆流している血管を内側からふさぐ治療で、皮膚を大きく切らずに行える日帰りの方法です。当院ではレーザーで血管をふさぐ血管内治療や、細い血管には注射で対応する硬化療法など、血管の状態に合わせて選択します。いずれも健康保険が適用され、自己負担額の目安は3割負担で、レーザーによる血管内焼灼術が片足あたり約39,000円、硬化療法が約10,000円ほどです(初診料・検査代・ストッキング代などは別途)。治療後は内出血やつっぱり感、色素沈着などが一時的に出ることもあり、効果や回復の程度には個人差がある点も知っておいてください。どの治療が適しているかは、検査結果をもとにご相談のうえ決めていきます。

よくある質問

下肢静脈瘤は自然に治りますか?

いったん弁のはたらきが低下して起きた逆流は、自然に元へ戻ることは基本的にないとされ、放置して改善するものではありません。セルフケアで症状をやわらげることはできますが、血管の膨らみそのものを消したい場合は治療を検討することになります。まずは検査で状態を確認することをおすすめします。

痛みがなくても受診したほうがよいですか?

痛みがなくても、むくみや血管の膨らみ、皮膚の変色などが続く場合は一度ご相談ください。症状が軽いうちに状態を把握しておくことで、進行を見守りながら適切なタイミングで対応しやすくなります。

手術は入院が必要ですか?

当院の血管内治療は日帰りで受けていただけます。治療後は院内で少しお休みいただき、体調を確認したうえでご自身の足で歩いて帰宅していただけるケースが多いです。回復の程度には個人差があるため、術後の過ごし方は一人ひとりにあわせてご案内します。

広島で下肢静脈瘤の症状にお悩みの方はわき外科日帰り手術クリニックへ

足の血管の膨らみやむくみ、だるさ、皮膚の変化など、下肢静脈瘤の症状は人によってさまざまです。「これくらいで受診してよいのか」と迷ううちに進行してしまうこともあるため、気になるサインがあれば早めに状態を確かめておくことが大切です。当院では初診時に全例でエコー検査を行い、血管の状態を確認したうえで、日帰りで受けられる血管内治療などの選択肢を丁寧にご説明します。広島で足の症状にお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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